交通事故の死亡事故で相続が問題となる場合

 交通事故で死亡事故が発生すると、交通事故の損害賠償請求の問題と同時に相続問題も発生します。交通事故で相続が発生した時に、誰が相続出来るのかをしっかりと理解出来ている人は意外と少ないです。突然の事故ですから当然ですね。

 では相続人はどう決まるのかというと、きちんと相続順位というものがあり、これが重要な位置づけになっているので、詳しく見て行きましょう。
まず被相続人の配偶者つまり夫にとっての妻や妻にとっての夫が最優先され、必ず相続人になります。つまり最優先されている配偶者と、それ以外の優先順位の高い人とで財産を分ける事になります。

 ただ配偶者は、入籍している必要があります。内縁の妻であったり、すでに離婚している場合は戸籍に入っていないので、含まれません。
配偶者の次に優先順位が高いのは子供です。仮にその子供がすでに亡くなっていて、孫がいる場合は、孫が子供に代わって受け取る形になります。子供と孫が生きている場合は子供だけが受継ぎ、孫は受継ぐ事は出来ません。このように子供や孫といった直系の親戚の事を直系卑属と言って、子供の代わりに孫が相続する事を代襲相続と言います。

 相続する順位は被相続人に近い方から優先され、子供や孫がいない場合、父母や祖父母へと移ります。この場合、父母そして祖父母という形で順位が決まりますが、父母や祖父母がいない場合は、被相続人の兄弟姉妹に相続する権利が移ります。さらに兄弟姉妹もいない場合は、甥や姪が引き継ぐという形です。
では被相続人に子供がいるが、血縁関係のない養子だった場合どうなるかというと、関係ありません。たとえ血のつながりがなくても、養子になっていれば相続する権利はあります。

 一方配偶者は、籍を入れていれば優先順位が最も高いのですが、離婚してしまえば権利は失ってしまうので注意が必要です。しかしその子供には相続する権利は引き続き残ります。

 ただこの場合、被相続人と血縁関係がなければいけません。さらにその子供が連れ子であった場合、養子にしていない限り、たとえ離婚していなくてもその子供には相続する権利は生まれません。何故ならあくまで相続は、血縁の親族のみになされるものというのが原則だからです。このように相続人の決まり方にはきちんとしたルールがあり、これを知っておけば後でもめる事も少なくなります。

 思っていない予想できないときに起きるのが事故ですので、できるだけ混乱が生じないように自分の気持ちや思いを反映した遺言書を公正証書遺言の形で平時に作成しておくのが理想ですね。なかなか出来ることではありませんが。遺言書の作成は遺言書作成の依頼を弁護士に相談すると良いでしょう。弁護士だけでなく行政書士も遺言書作成を行ってくれますので身近な街の法律家である行政書士に相談するのも良いですね。

後遺障害等級認定ってどこで認定してもらえるもの?

交通事故の後遺障害は、その症状が固定的で回復の見込みがなく、要介護状態になるなど生活に影響があったり労働能力の低減などが認められると認定されます。
後遺障害に認定されると、入院・通院治療に対する傷害慰謝料とは別に後遺障害慰謝料を請求することができます。また労働能力の低減に伴って将来的にも収入が減ってしまうので、その分の損失を逸失利益として請求可能です。
ここで、後遺障害には等級という制度があります。後遺障害等級は、障害の程度や内容が数字でわかるようになっている仕組みです。そして、後遺障害慰謝料や逸失利益についてはこの後遺障害等級をベースに算定されます。そのため、後遺障害が残ってしまい障害に対する損害賠償請求をするには、まずは後遺障害等級の認定を受ける必要があります。
後遺障害等級を認定するのは、自賠責保険の審査会です。等級の認定を受けるためには、固定的に残っている症状について医師が発行する診断書をはじめとした必要書類を整えて自賠責保険の審査会に申請をします。
この時、申請方法が二通りあります。それは、事前認定と被害者請求というふたつの方法です。
事前認定というのは、加害者サイドの保険会社に全ての手続きを委託するやり方です。一方の被害者請求は、被害者が自身で必要書類などを揃えて自賠責保険の審査会に認定申請するものです。
事前認定では被害者の立場の方は自分でいろいろな手続きをする必要がないので楽ですが、自賠責保険の審査会に対して申請された内容の詳細を見ることができないので認定された後遺障害等級に不透明感が残ってしまうケースも中にはあります。後遺障害等級は請求できる賠償金額を大きく左右しますから、被害者請求で申請し内容をきちんと把握しておくのが安心です。
交通事故弁護士に相談すれば、後遺障害等級の自賠責保険の審査会への申請手続きを丁寧にサポートしてもらえます。

交通事故の後遺障害 神経根症ってなに?

交通事故が起こると、運転手や同乗者や相手の車に乗っている人が接触した衝撃で首にケガをすることが多くあります。
接触の衝撃大きい場合は、首の靭帯や筋肉の損傷する頸椎捻挫になってしまい、脊椎や神経根などの神経も損傷を受ける事があります。
これは交通事故の接触の衝撃によるむち打ち症の一種で、しっかり治療を行わないと後遺症が残る事もあります。
この中の神経根症とは、脊椎は全部で24個の骨で構成されており、椎間板や靭帯や筋肉などによって連結をされています。
これが、交通事故の接触や追突などによって衝撃を受けて損傷をしてしまうと、頸椎が過度の動きをして関節包や椎間板や靭帯などの一部が引き伸ばされたり断裂などをしたり、脊椎から出ている神経の根元を損傷することによって神経根症を発症してしまいます。
交通事故でケガなどをして身体に不調があり、頸部の左右のどちらかや肩や上肢から手の指にかけて重く感じたり、動かすのがだるかったり、しびれを感じていたらお医者さんにしっかりと伝える様にして下さい。
神経根症などのむち打ち症で身体が痛むことは本人にしか分からないことが多く、そのため診断が難しいのです。お医者さんや警察官などの第三者などからは、本当に痛みがあるのかなどと考えられてしまうことがあります。
神経根症の治療方法は身体を安静に保ったり、薬物を投与しながら治療を進めていきます。痛みがひどい時は、鎮痛消炎剤を使います。
この薬で効果が無ければ神経ブロック注射やトリガーポイント注射などによって痛みを止まる様に治療します。
ほとんどの場合はこれらの治療で改善されるのですが、重症の場合などは、頸椎手術も行われることもあります。